アシュタンガヨガとは?
ヨガとピラティスの違いについても知っておくと、あなたに合った方法が見えてきます。
👉 ピラティスとヨガの違いは?初心者でもわかる5つの違いと効果
アシュタンガヨガは、「アシュト=8」「アンガ=支則(段階)」という意味のサンスクリット語。
つまり、**私たちがよりよく生きるための“8つのステップ”**を指しています。
呼吸・ポーズ・瞑想などヨガのあらゆる要素が含まれていて、
ただ体を動かすだけではない「心と生活の在り方」を学べる、ヨガ哲学の柱のような存在です。
八支則(アシュタンガ)の8つの教えとは?
以下が、アシュタンガヨガの8つの実践段階です。
① ヤマ(禁戒):他人に対する心得
正直であること、暴力をしないこと、盗まないことなど、社会との関わりで大切にすべきこと。
② ニヤマ(勧戒):自分に対する心得
清潔に保つ、満足する、学ぶ、自分を律するなど、内面を整える習慣のこと。
③ アーサナ(坐法):ヨガのポーズ
体を整え、心を集中しやすくするための動き。健康や柔軟性だけでなく、内面への集中にもつながります。
④ プラーナヤーマ(調気法):呼吸のコントロール
呼吸を整えることで、心も穏やかに。自律神経のバランスを整える効果もあります。
⑤ プラティヤハーラ(制感):感覚を内側へ向ける
外の刺激から離れて、自分の内面を感じる練習。現代では「スマホ断ち」などが一例かもしれません。
⑥ ダーラナ(集中):一点に心を定める
瞑想の手前の段階。1つのことに集中する力を養います。
⑦ ディヤーナ(瞑想):心を深く静める
思考の波が静まり、ありのままの「今」を感じられるように。
⑧ サマーディ(三昧):悟り・至福の境地
心と体が完全に調和した、深い平穏の状態。到達には時間がかかりますが、日々の小さな実践が大切です。
現代に生きる私たちが、八支則から学べること
八支則は2,000年以上前の教えですが、
実は、現代の忙しい毎日にこそ取り入れたい“生き方のヒント”でもあります。
たとえば――
- 情報に疲れた時には「制感(プラティヤハーラ)」を意識してデジタルデトックス。
- 怒りが湧いた時には「ヤマ」のアヒムサ(非暴力)を思い出す。
- 日常の中で「ニヤマ」の感謝や学びの姿勢を持つ。
そうやって、自分自身を見つめ直し、丁寧に生きる視点を八支則は教えてくれます。
心の性質「トリグナ」にも注目してみよう
心身を整えるには、日々の生活習慣も欠かせません。
👉 毎日の習慣から整える|心と体が変わる5つの健康習慣
ヨガ哲学では、心には以下の3つの性質(グナ)があるとされています。
サットヴァ(純粋性・調和)

純粋で穏やか。自制心が強い。
イキイキしていて向上心がある。
安定していてどこにも偏っていないバランスの取れた状態。
ラジャス(激性・動性)

エネルギッシュ。やる気に満ちて情熱的。
疲れていてもまだ大丈夫!と常にアクティブに動いてしまう。
バランスが崩れるとイライラしやすく、誰かと比べて妬みや嫉妬といった感情が出やすい。
タマス(怠性・無知)

やる気がなく常に眠気を感じている。
自分の利益のためなら他者を傷つけても何も思わない。
タマスの気質が高まると執着心が強くなり、過去の出来事にも根に持ってしまいやすい。
全てはバランス。偏りのない状態を目指そう!
この「トリグナ」は、私たちの考え方や選ぶ言葉・食べ物にも影響を与えていると言われています。
アシュタンガヨガの八支則は、これら心の性質を整え、サットヴァ=調和のとれた心に近づけていくための実践。
「なんだか疲れてるな」「気持ちがざわついているな」そんな時こそ、八支則を意識することで、
少しずつ、心が整い、自分の中心に戻れる感覚が得られるはずです。
日常で八支則を活かすためには、自律神経を整えることも大切。
👉 眠れない・疲れやすい女性のための自律神経ケア5選
まとめ|小さな実践が、心と体を整えていく
八支則は「こうしなければならない」というルールではありません。
むしろ、**自分を知るための“やさしい道しるべ”**です。
今のあなたができそうなことを1つ、日常に取り入れてみてください。
呼吸に意識を向ける、部屋を整える、ヨガのポーズをひとつ丁寧に取る──
その小さな選択が、心と体を整え、毎日を豊かに変えていく一歩になります。
私のオンラインセッションでは、アシュタンガヨガの哲学に基づいた「美しく健康に生きるための習慣づくり」もサポートしています。
「今の自分を変えたい」「心も体も整えたい」そう感じているあなたへ。
まずは【無料オンラインカウンセリング】で、今の不調や理想の姿を一緒に言語化してみませんか?
コメント