【ヨガ哲学】八支則を学び、日常に取り入れる

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こんにちは!パーソナルヨガトレーナーのAyameです。

今回はヨガ哲学の基本である「八支則」を学び、今すぐ実践できる状態に導きます!

ヨガ哲学に入る前に、そもそも「ヨガ」とはなにか?というところで、最近ではダイエットや運動習慣を目的として始められる方が多くいらっしゃるなと感じます。

ですが、本来のヨガの目的は「心の安定」や「内なる静けさにとどまることといったものになります。

ヨガの語源はサンスクリット語の「ユジュ」が由来となっており、「結ぶ、つなぐ、統合する」といった意味があります。

それは心と身体のバランスを取り戻し、調和のとれた状態です。

このことから、心が不安定の状態でただヨガのポーズをなんとなくとっているだけでは心や身体に120%の効果が現れるとは言い難いですよね。

そこで、今回のタイトルにもなっている哲学を学ぶことが基本となります。

まずは心の質について見ていきましょう!

心には「3つの質」がある

3つの質をサンスクリット語で「トリグナ」といいます。

トリ=「3」グナ=「質」を意味します。

サットヴァ(純粋性・調和)

純粋で穏やか。自制心が強い。イキイキしていて向上心がある。安定していてどこにも偏っていないバランスの取れた状態。

ラジャス(激性・動性)

エネルギッシュ。やる気に満ちて情熱的。疲れていてもまだ大丈夫!と常にアクティブに動いてしまう。バランスが崩れるとイライラしやすく、誰かと比べて妬みや嫉妬といった感情が出やすい。

タマス(怠性・無知)

やる気がなく常に眠気を感じている。自分の利益のためなら他者を傷つけても何も思わない。タマスの気質が高まると執着心が強くなり、過去の出来事にも根に持ってしまいやすい。

実は、私たちは誰もがこの3つの質を持ち合わせているのです。

あなたはどの状態になりやすいですか?

また、理想はどの状態だと思いますか?

多くの方が「サットヴァ」の状態で在りたいと思いますよね。

ですが、ラジャスやタマスの気質があるからこそ行動力が生まれたり、休息を必要とすることができるのです。

サットヴァを理想とする中で、3つの気質を理解し、受け入れ、偏りのないバランスの取れた状態を意識して過ごしていくという捉え方をしていきましょう!

とはいっても、なかなか心の質をコントロールすることは難しいです。

そこで、次は「ヨガの八支則」について見ていきます。

ヨガの八支則とは?

ヨガの八支則(=アシュタンガ)とは、ヨガ哲学の基本の教えです。

ここではマニアックな難しいお話ではなく、誰もが理解できて実際に生活の中に取り入れやすいようにお伝えしていくので安心してくださいね^^

はじめに出てくる「ヤマ」から順に実践することで「サマーディ(時間の概念を超えて今を生きている領域)」を手に入れることができると言われています。

ヤマ Yama(禁戒)

日常生活で行ってはいけない5つの心得

⚫︎アヒムサ(Ahimsa)/ 非暴力、不殺生

生きとし生けるものを殺してはいけない。行動、言葉、思考での暴力を振るってはいけない。怒りを抱かず、自分自身をも大切にすること。

⚫︎サティヤ(Satya)/ 嘘をつかない

自分の利益やエゴを守る為に嘘をついてはいけない。言動、言葉、思考を一致させ、自分に正直に生きること。心が穏やかな状態であること。

⚫︎アスティヤ(Asteya)/ 不盗

他人の物、時間、信頼、権利、利益などを盗んではいけない。

⚫︎ブラフマチャリヤ(Brahmacharya)/ 禁欲

生命エネルギーは必要なところだけに集中させること。

⚫︎アパリグラハ(Aparigraha)/ 不貪

欲望に身を任せない。何かを必要以上に所有しない。必要以上に所有することで執着心が湧き、失うことへの恐れや他者への怒りと嫉妬を生む。外の物質世界に縛られず、自らに満足感をもたらすこと。

ニヤマ Niyama(勧戒)

鍛錬による自己浄化を目指す為に行うべき5つの心得

●シャウチャ(Saucha)/ 清浄
自分の心と身体、身の回りをいつも清潔に保つこと。嫉妬や嫌悪などネガティブな感情と思考を排除するよう心がけること。受け入れ難い他者が現れても攻撃するのではなく、距離を置き反面教師として自分の精進にする。

●サントーシャ(Santosha)/ 満足、知足
ありのままですでに完璧である。今あるもの、自分の周りにあるものに感謝をし、満足することが幸福への近道。※外の物質世界に幸福を求める限り真の幸福は見つからない


●タパス(Tapas)/ 苦行、自制
精神鍛錬のために困難なことを実行すること。また、人生のさまざまな問題や試練を受け入れる強さを培うこと。 しかし我慢をすることはアヒムサ(非暴力)に反してしまう為、どんなに苦しい状況や試練が立ちはだかっても自分の成長の糧として受け入れられる強さを養うために実践すること。


●スヴァディアーヤ(Svadhyaya)/ 読誦、学習、向上心
心を調える働きを持つ書物を読むこと。得た知識を日常生活で実践し、人格を成長させること。


●イーシュワラ・プラニダーナ(Ishvarapranidhana)/ 自在神記念、信仰

信仰心を持ち、祈りを捧げること。自らに備わっている神性を信じること。感謝と尊敬の気持ちを持ち続けること。自分ではどうすることもできないことは受け入れ、身を委ねること。

アーサナ Asana(坐法)

瞑想を深めるための座法のこと。

様々なアーサナの実践で身体を鍛錬し、長時間の瞑想に耐えられる状態をつくる。そして身体能力の向上は心の調和にも繋がります。

アーサナをとっているときは身体の感覚や心の状態を冷静に観察し、他者と自分を比べたりこだわりを持つことをなくすこと。その空間と一つになるような感覚を持って集中する。

プラーナヤーマ Pranayama(調気)

瞑想を深めるために呼吸を整えること。「プラーナ=生命エネルギー」という意味。「プラーナヤーマ」は、呼吸をコントロールすることによって、エネルギーを調整すること。呼吸が落ち着いていれば心は穏やかな状態で、身体はリラックスしています。

プラーティヤハーラ Pratyahara(制感)

感覚への意識を深め、繊細に感じること。外側に向いている意識を内側に向け、その感覚に蓋をすることなくそれを感じている自分を冷静に客観視していくこと

日常の様々な出来事や問題に、感情を振り回されることなく、ブレない自分を作る精神の鍛錬につながっていきます。

ダーラナー Dharana(疑念・集中)

あちこちに向いている心を一つに集中させること。心が集中すればするほど、一点に向かう大きなパワーが生まれます。

ディヤーナ Dhyana(無心・瞑想)

サンスクリット語で「瞑想」をディヤーナという。プラティヤハーラ(感覚制御)とダーラナ(集中)が深まっている状態。雑念から解放された無我の境地

サマーディ Samadhi(三昧)

ヨガの最終目標。

瞑想がさらに深まり、悟りに入ります。自分と周囲の壁がなくなり、「自分」というものがなくなる状態
周りのすべてと融合することが、ヨガの目標なのです。サマーディの状態に入ると瞑想の状態をかなり長い時間維持できるようになります。

「ダーラナ」「ディアーナ」「サマーディ」の3段階は、瞑想の深さが異なり、一連の心の流れなので区切りはありません。

実際にヨガの最終目標を感じるのは簡単なことではありませんが、なんとなくイメージできたら嬉しいです!

日常に取り入れるには?

ヨガ哲学を理解しようとすると難しく感じることがありますよね。

ですが、共感できる考えや、イメージして見たら「今よりもっと豊かに生きれそう」といったポジティブな気持ちになれた考えはありませんでしたか?

ヨガに出会い、ヨガ哲学を知り、当時22歳だった私は全く頭に入らなかった八支則でしたが、共感できる考えから日常で意識をするように心がけてきました。

そして少しずつ苦手と感じる考えにも意識を向けてみることでバランスが取れていくのではないかなと経験を通して感じています。

心と身体は繋がっています。身体を変えたい方はまずは心の在り方を見直すことで理想の身体への近道にもなりますよ^^

最後までお読みくださりありがとうございました!

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